ホテルマンになるには大学とホテル専門学校、どちらを進んでもなることができます。
ですがホテルマンになってから、やっぱり大学生になっておけば良かった、専門学校を出ておけば良かった、というような後悔はしたくないですよね。
では一体どちらに進むのが良いのでしょうか。
本ページでは大学とホテル専門学校、ホテルマンになるにはどちらが良いのか、現役ホテルマンの立場から見ていこうと思います。
Contents
大学とホテル専門学校、ホテルマンになるには??
ホテルマンは大学とホテル専門学校、どちらに進むのが最適解なのでしょうか。
一般的にはホテルマンは大学卒でも専門卒でもどちらでもなることができます。

ですが、ホテル専門学校に入ってしまうと高校生の段階で将来を「ホテルマン」に絞ってしまうことになりかねません。
かといって、ホテルマンと決まっているのであればより専門的なスキルを習得できる専門学校のほうがホテルマンになってから活躍ができるような気もしますよね。
実際、大学と専門学校それぞれにメリット、デメリットがあります。
できるだけ後悔しないよう前もって下調べをし自分に合った学校を選びましょう。
どちらに進んでもなれることができるのがホテルマン
前もって言っておきますが、ホテルマンは何も専門学校を出なくともなることができます。
僕も実のところ、専門学校ではなく大学卒なんです。
よく大学でも英文学科とか英語に関係する学部の卒業でないとホテルマンにはなれないと思っている人もいます。
実際のところホテルマンになるのに学部は関係ありません。
また留学経験がある、帰国子女だといった英語のスキルもホテルマンになるにあたっては必要ありません。


ただ僕自身、ホテルマンをやっていて専門知識がなかったことに最初は後悔もしました。
大学と専門学校どちらにもメリット、デメリットがあるので見極めて学校を選ぶと後悔せずに済むかもしれません。
大学のメリット

大学に入るとホテルに関しての専門的な知識は手に入りにくいです。
ですが、専門学校に比べると多くの自由時間がありますのでそれを元に留学などさまざまな時間に充てることができるのが特徴です。
具体的には初任給が専門卒に比べ高い、つぶしが効く、自由時間が多いです。
- 初任給が高い
- つぶしが効く
- 自由な時間が多い
初任給が高い
大学卒は専門卒に比べて平均10,000円ほど初任給が高い場合が多いです。
ただでさえ給料が他の業種に比べて少ないといわれる宿泊業界、お金が多くもらえることに悪いことはないでしょう。
一つ注意なのは、最近の宿泊業界では大学卒と専門卒で初任給に差を設けないホテルもあります。
一概に全てのホテルというわけではなさそうです。
つぶしが効く
就職活動をする中でホテルマンではなく他の職種の方が向いていると思った場合、軌道修正が容易にできます。
専門卒、特にホテルの専門学校を出ている場合、どうしても就職先がホテルに限定されてしまう場合が多いですからね。
自由な時間が多い
大学生は専門学校生に比べて自由な時間が多いです。
専門学校生は早くて2年で卒業するのに対し、大学生は4年あります。
またまとまった休みも多く、夏休みは約2か月あります。
その中で海外に行ってみたり、ホテルでインターンをしてみたり、将来を見据えて行動することができます。
インターン
学生が一定期間企業で働く「職業体験」のこと
中には、1年休学して留学やバックパッカーなど人生においてかけがえのない経験をすることも可能です。
大学のデメリット
大学卒は専門的な知識が得られないだけでなく、年齢的な面でもデメリットがあります。
- 専門的な知識が得られない
- 同期より年上になってしまう
専門的な知識が得られない
大学の場合、ホテルに特化しておらず専門的な知識を取得しづらいです。
そのためホテルに就職してから専門知識を身につけることになります。
専門的な知識はホテルに入ってからでも遅くはないですが、専門卒と比べてしまうと見劣りしてしまうことも。
気になるようであれば、大学生の間にアルバイトでホテルに入ったり、インターンをしたり自分自身で知識を補強する必要があります。

リゾートバイトとは夏休みなどの繁忙期に長期休暇を使って泊まり込みでホテルなどで働くアルバイトのことです。
リゾートバイト
夏休みなどの繁忙期に長期休暇を使って泊まり込みでホテルなどの観光施設で行うアルバイト
お金を稼ぎながらホテルの勉強ができます。
寮暮らしで食事付きで同じリゾパ友達と仕事終わりに海に行ったり、花火をしたりとかけがえのない経験もできるのでオススメです。
ホテル専門学校のメリット

専門学校はホテルで働くことに特化しています。
入社してからすぐに第一線で働くことが可能です。
- 専門的な知識が得られる
- ホテルへの就職活動がしやすい
専門的な知識が得られる
当たり前ですが、専門学校に入れば、よりホテルに特化した専門知識が得られます。
大学卒だとどうしても配属された部署の知識に偏りがちです。
専門学校卒だと宿泊や料飲、宴会などホテルにあるさまざまな業種を知ることができます。
ホテルでは大型の宴会が入った際、ドンデンを部署関係なくみんなで行うのですがバッシングが遅くてよく怒られたものです。
ドンデン
宴会場で宴会終了後、すぐ次の宴会の準備をすること
バッシング
空になったグラスやお皿、テーブル上に必要のない物を下げる作業のこと
ホテルへの就職活動がしやすい
ホテル専門学校はホテルと密接なネットワークを形成してい場合が多く、就職を有利に進めてくれる場合があります。
また職員からのサポートも手厚いです。
大学の場合、全てを自分自身で行うので大変。
なにかと積極的に動ける自信がない人は専門学校がオススメです。
ホテル専門学校のデメリット
専門学校はその分期間が短く、つぶしが効きません。
まだ完全に決め切れていない場合は後悔する可能性があります。
- 期間が2年と短い
- つぶしが効かない
期間が2年と短い
専門生は大学生と違い期間が2年と短いです。
また授業カリキュラムがかなりキツキツに詰まっています。
専門学校にもよりますが、2年のうち半年以上留学(それも清掃業務ばかり)だったり、ホテルでインターンしたりと忙しいです。
留学とインターンが終わるとそのまま就職活動に入ってしまうので大学生のように休むことがないまま社会人に突入してしまうます。
つぶしが効かない
ホテルマンになるゴールが変わらなければよいのですが、途中で変わってしまうこともあります。
その場合ホテル専門学校だと軌道修正が難しいです。
修正できたとしても改めて大学に入るなど時間を費やしてしまうことがあります。
実際にとあるホテルインターン生が「なりたいものが違った」と言っているのを聞いたことがあります。
自分にあった学校選びをしよう
ホテルマンになるにあたって大学、専門学校の違いは大きな問題ではありません。
ですが、学生中にできること、学生でしかできないことは存在します。
ホテルマンになる確固たる覚悟、夢があれば別ですが、なにも考えず専門学校に入ってしまうとそれなりのリスクがあります。
ですがやはりホテルマンである僕は、ホテルの専門意識が学べる専門学校はうらやましいですし憧れます。
もちろん「相性」というのも存在しますしね。
まずは自分にあった大学、専門学校をパンフレットを見ながら探してみるのはいかがですか??