
ホテルマンになりたい人、または既にホテルマンの人すべてのホテル従事者にとって一番の問題、それは「お給料」です。
ホテルは他の一般的な業種と違って専門性に欠け、誰でもできると思われているようです。
ホテルマンという業種は接客の最たるもの、英語がペラペラであったり、ホテルシステムをコントロールしたり、他の職業と比べても専門性はあるような気がしますが…
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ホテルマンの給料、年収
見ての通りホテルマンは他の業種と比べると明らかに給料、年収が少ないです。
- 20代 → 229.3万
- 30代 → 306.5万
- 40代 → 376.7万
- 20代 → 206.5万
- 30代 → 263.4万
- 40代 → 307.8万
ちなみに産業別にみた平均賃金ですが、
平均年収ランキング(男性) | 産業名 平均年収 |
---|---|
1位 | 金融業、保険業 467.0万円 |
2位 | 教育、学習支援業 440.0万円 |
3位 | 学術研究、専門・技術サービス業 414.5万円 |
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ワースト(12位) | 宿泊業、飲食サービス業 271.4万円 |
平均年収ランキング(女性) | 産業名 平均年収 |
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1位 | 教育、学習支援業 309.8万円 |
2位 | 情報通信業 307.3万円 |
3位 | 学術研究、専門・技術サービス業 294.8万円 |
: | : |
ワースト(12位) | 宿泊業、飲食サービス業 200.1万円 |
わかってはいましたがやはり宿泊業、飲食サービスは給料が低いんです。
ホテルマンのボーナス
ボーナス、賞与はどうでしょう??
ボーナスはホテルによって全く出ない会社、年1回支給の会社、年2回支給の会社があります。
よく給料2.5ヶ月分、3ヶ月分と言いますが、それは一部の企業だけです。
3ヵ月分出ないの?
ほとんどの場合、会社の業績によって決まるので一律ではありません。
またボーナスも給料の一部ですので一般的にボーナスがしっかり出ると月々の給料が若干低く、ボーナスが1回など全体の収入に比べてボーナスの割合が低いところは月々の給料が高い傾向にあります。
もちろんこのホテルはボーナスいっぱいとか、このホテルはボーナスないよとか僕は知っています。がしかし、公式のデータではないので何とも薄っぺらい。
てことで参考までに僕のボーナス額をここで載せておきます、笑
これであれば実際のデータなので参考になるのではないでしょうか。
※ホテル名などは諸事情により公開できません。またこれからホテルマンになりたい人のために入社初年度12月のデータを紹介します。
- 大手外資ホテル勤務
- タイトル特になし(平社員)
- ボーナスは年2回支給

見ての通り低いです。
お給料が多いホテルランキング
お給料が多いホテルランキングです。参考までにどうぞ。

平均年収 | 平均890万円前後 |
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代表ホテル | 阪急ホテルズ、第一ホテル、レム(remm) |

平均年収 | 平均770万円前後 |
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代表ホテル | ザ・プリンス、グランドプリンスホテル、プリンスホテル |

平均年収 | 平均740万円前後 |
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代表ホテル | 京王プラザホテル |
給料で苦労しないホテル選び
僕もそうでしたが、「やりがい」を会社を選ぶ理由の一つになっていました。
ですがやはり給料が低いというのは日々の生活に直結しますし、モチベーションにも影響します。
これからホテルマンを目指す人は「やりがい」ももちろん大切ですが、給料面もしっかり見ていかないと痛い目を見ることになります。
ずばり以下の2つを意識してみると良いと思います。
- 鉄道系の会社を選ぶ
- チェーンホテルを選ぶ
鉄道系の会社を選ぶ
ランキングでも上がっていますが、鉄道系の会社、阪急阪神ホールディングスや京王電鉄グループ、東京ステーションホテルなどを運営している日本ホテル株式会社はホテル事業の他に、鉄道などの交通系の事業を運営しています。
電車が普段の生活でなくてはならないものであることはなんおなくわかると思いますが、実は電車って利益率が半端ないんです。
僕にはJRで働く友達がいるのですが、新幹線などは特に乗車率が20%で元を取れるのだそう。
大儲けじゃないですか!?
何が言いたいかというと、会社全体で考えたときにホテル業オンリーの会社よりも他の事業で鉄道系があるホテル会社は安定しているということです。
これは特にボーナスに影響します。
ホテルオンリーの企業だとホテルの業績だけでボーナスを判断することになりますが、鉄道系があるホテルの場合、ホテルだけでなく他の事業も含めた業績でボーナスを決めますのでボーナスが安定していることが多いんです。
ボーナスはモチベーションにも影響しますので、しっかり出る企業はオススメです。
チェーンホテルを選ぶ
日本でチェーン展開しているホテルの場合、多くの責任あるポストが必要です。
総支配人やマネージャーがホテルの数だけ必要ということです。
したがってチェーンホテルの支配人は老舗ホテルと違い、ある程度若い人が支配人になっている傾向にあります。
支配人は早くいってしまえばそのホテルの経営者、社長です。
それだけ多くの給料をもらうのは言うまでもありませんね。
宿泊業、ホテルマンの給料はとにかく低い!!
これでは先が思いやられますね。
せっかくサービスを極めたいホテリエのたまご達がホテルマンを目指しているのに、これではかわいそうでなりません。
そこで、ホテルマンが違う職種の人を圧倒するような額を稼ぎ出すにはどうすれば良いと思いますか?
ずばりこの3つに尽きます。
- 少しでも早くタイトルをもらう
- 残業で稼ぐ
- インセンティブで稼ぐ
少しでも早くタイトルをもらう
タイトルとは課長や部長など肩書のこと。給料が高いのは言うまでもありません。
上記で述べましたが、チェーン展開しているホテルの場合、多くのポストが必要ですので他のホテルより早くタイトルをもらえます。
また大手外資ホテルなど規模が大きいホテルでは「幹部候補」を一般のスタッフとは別枠で採用していることがあります。
入社してみっちりホテル業務を叩き込まれる上、英語がペラペラだったりそれなりのスペックが必要ですが、もしなれることができたなら一般スタッフの1.5~2倍の給料をもらえることができます。
残業で稼ぐ
これはあまりオススメできませんが残業で稼ぐという手もあります。
残業をすればそれだけ給料が高くなります。
もちろんそれだけ時間的拘束がつきますし、ホテルマンはただでさえ勤務時間帯が決まっていないことが多いので、健康リスクを伴います。
詳しくは別記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。

インセンティブで稼ぐ
これはぜひおすすめしたい稼ぎ方。
インセンティブとは報奨金のことで、ノルマを達成するなど会社ないで決められた目標を達成した際に通常の給与とは別に支払われるお金のこと。
一般のサラリーマンですと営業ノルマがあり、クリアできればそれに応じて支払われるのですが、 実はホテルマンにもインセンティブ制度があります。
ホテルもSales、つまり営業チームがいますからね、あって当たり前なんですが…
例えば他の企業に足を運んで、「弊社で新製品発表会なんてどうですか?、株主総会どうですか?」とホテルを売って契約する。
営業だけでなくフロントだって「実はスイートルームが本日空いておりまして、綺麗な景色が見られますよ。」とホテルを売り契約できればその成果によって報酬が支払われます。
通常の接客とは違い難しいですがなかなか面白いものですよ。
Fin