みなさんおはようございます、ばとらー(butler_1234)です。
僕の働くホテルではモノがいろいろと無くなります。
コンセントの変換アダプターや、タオル、場合によっては客室に常備されているスピーカーまで。
スピーカー高いのに…
どうやら他のホテルでも同様の事態が起こっているようです。
備品持って帰られても追跡なんて全くしない。
こういうとこはホテル業まだまだだなと思う。
口コミの悪評を恐れてダメなものをダメと言えないのは「顧客至上主義」のデメリットだよなー。https://t.co/WGQJQ2PM1Y #linenews via @news_line_me
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) November 6, 2018
あまり疑いたくはないのですが、お客様が持って帰っている可能性が高い。
まぁホテルとして対策をしっかりしていないのも一つの原因なのですが…
僕自身ホテル業というのはお客様との信頼関係で成り立っている部分が多いと思っています。
なので少しでも快適に過ごせるように貸し出せるものか貸してあげたいですし、ホテルに負担がかかるものでもなうべく叶えてあげたいのが本音。
ですがその行為を悪用されるのは困っちゃいます。
たしかに持って帰って良いもの、持って帰ってはいけないものが明確に決まっていないのも問題です。
そこで今回はホテルのアイテムで持って帰って良いもの、いけないものを明確にしながら解説していきたいと思います。
客室のアイテム
持ち帰りOKなもの、悪いもの
客室のアイテム、シャンプーなどのアメニティから、パジャマ、枕などセットされているものは実にさまざま。
そのなかで持ち帰りOKなものと持ち帰りNGのもの、一言で表すならこれです。
持ち帰りOKなもの
- 消耗品、使いまわしができないもの
持ち帰りNGなもの
- 備品、使いまわしができるもの
消耗品とは
消耗品っていったいなんじゃーっ!!
消耗品って急に言われてもしっくりきませんよね。
[消耗品]
《名》使うにつれて減る物品。
消耗品というのはシャンプーや石鹸のように使うにつれてなくなっていくものを指します。
したがって、シャンプーや石鹸、ボディウォッシュなどのアメニティは消耗品にあたるので持って帰ってOKです。
では櫛はどうでしょうか?
一見使っても減らないので持って帰ってはいけないもののようですが…
実は、櫛やコットン、シャワーキャップ(頭にかぶって水に濡れるのを防ぐもの)は基本的に封で閉じられていたり、箱に入っているものです。
この封を開封したり、箱を開ける行為、これが「減る」に値します。
つまり櫛やコットン、シャワーキャップ、場ブラシなど箱に入っているものや封で閉じられているものは持って帰ってOKです。
備品とは
では次に、タオルはどうでしょうか?
考えてみましょう。
[備品]
《名》耐久年数が1年以上で、長期間にわたりその形状を変えずに繰り返し使用できるもの。
備品というのは消耗品とは違い、繰り返し使えるもののことです。
タオルもそうですが、上記であげたコンセントの変換アダプターや客室に常備されているスピーカーも当たり前ですが、繰り返し使えますよね。
(もちろんタオルは洗濯して繰り返し使います笑)
こういったものは持ち帰ってはいけません。
次のお客様が使いますので、部屋に置いておいてくださいね。
注意!! 冷蔵庫に入ってる飲み物、食べ物
一つだけ注意があるとすれば冷蔵庫の中に入っているジュースやアルコール、お菓子などです。これらのミニバーアイテムは注意が必要です。
ジュースやお菓子、アルコールは言ってしまえば「消耗品」です。「封で閉じられているから持って帰ってもOKーっ」と意気込んでフロントに行くと痛い目にあいます。
持って帰ってはいけないということではありません。
もちろん「消耗品」であることは変わりないので持って帰って問題ないです。
ですが、ジュースやお菓子、アルコールは「消耗品」である前に「商品」です。
飲んだり、食べたりすれば別途お金がかかります。
※冷蔵庫の中のものが無料で飲めるホテル、プランもあります。
レストランでテイクアウトをするようなものでチェックアウトの際に持ち帰るものに応じてお金がかかりますのでそれだけ注意してください。

持って帰ったらどうなるの?
一番気になるのはこれでしょう。
ホテルの備品、持ち帰りNGなものを持って帰ったらどうなるの?
どうもなりません。
そう、持ち帰ったからといってホテルから連絡があるとか、ホテルを出禁になるとか、そういったことは基本的にありません。
ホテルによっては連絡するホテルもあると思いますが、連絡して帰ってくる保証、連絡することへの評判、それに費やす人件費、さまざまなものを天秤にかけると追わずに新しいものを買ったほうが楽です。
それに規模が大きいホテルになればなるほどこんなことは日常茶飯事です。一つ一つを追ってきたらキリがありませんしね。
なので持ち帰ったからといって問題はありません。
それでもいいの?
たしかにホテル側がこれに対して策を打たなければ解決はしないでしょう。
ですが上記でも述べた通りホテルというのはゲストとの信頼で成り立っています。
盗られないようにするために備品一つ一つに鎖をつけますか?
これでは備品を思うように使えませんし、なんだか閉塞感がありますよね。
またこの問題は「モラル」の問題でもあります。
誰も見ていないからといって他人のものを盗りますか?
盗りませんよね?
また僕は備品紛失問題はこの先なくならないとも考えています。
モラルの低い人はどの時代、どの場所にも存在するからです。

ただ本当に持ち帰ってはいけなかったことを知らない人もいます。
事実ホテルに「ごめんなさい」とお手紙が届いたり、返送してくれる人がいるからです。
そういった人が持ち帰ってはいけなかったことを反省し、悶々とかかえたままホテル離れするのは絶対に嫌なんです。
まとめ
ホテルの客室はさまざまなモノで溢れています。
「これほしいなー。」とか「あれ便利だったー。」と思うことありますよね。
ですが、ホテルには持って帰って良いもの、悪いものがあるのです。
持ち帰りOKなもの
- 消耗品、使いまわしができないもの
持ち帰りNGなもの
- 備品、使いまわしができるもの
もし持ち帰ってはいけないものの中に欲しいものがあればまずはホテルのスタッフに「どこで買えるの?」「在庫があれば譲ってほしい。」とにかく聞いてみて下さい。
きっと嬉しくなって一生懸命探してくれることでしょう。
Fin