昨今のホテル、観光業界ではNo-show:ノーショーが一つの問題になっています。
そもそもホテル、観光業界は専門用語が多くてわかりづらい。ノーショーのほかにゴーショー、ウォークインなど似ている言葉がいっぱいあります。
そこで本ページではそんなノーショー、ゴーショー、ウォークインについて解説、問題点や打開策を見ていきます。

- ノーショーとは
- ノーショーの問題点
- ノーショーの解決策
- ゴーショーとは
- ウォークインとは
Contents
ノーショー:No-showとは
読み:ノーショー
《名》予約があるにもかかわらず、連絡なしで来館しないこと
ノーショーは「予約があるけど来ないこと」です。飛行機が飛ばなかったり、別の用事があったり、来れなくなったことを連絡しないとノーショーとなります。
ノーショーの問題点
ノーショーは最近ホテル、観光業界で問題になっています。大規模のホテルだと問題として取り上げられませんが、ゲストハウスなどの小規模宿泊施設だと大問題になります。
うちのホテルは400室弱ある中で、毎日ノーショーが4、5件ある。
ある程度ホテルが大きければ、かすり傷だけど、これがゲストハウスで10室〜20室規模でノーショーやられたら結構な痛手だよなー。
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) November 9, 2018
ノーショーは状況によってキャンセル料を取ったり、取らなかったりします。仮にすべてのノーショーに対してキャンセル料を請求しないとすると、「宿泊料金×ノーショーの件数」分の損失になりますよね。
ゲストハウスなどの小規模宿泊施設の場合、10室のうち半分が損失と考えると大きすぎる痛手となるのがわかります。
特に昨今の日本では、ゲストハウスや民泊など小規模の宿泊施設が増えていますので観光業界全体として重大な問題なんです。
ノーショーの解決策
ノーショーに対して具体的な策をを行えればいいんですけど…
事前決済オンリーやホテルシステムの変更など。
それが現場判断でできないのがつらいところです。 https://t.co/CvwoQEdCiY
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) November 9, 2018
大規模なホテルでは具体的な改善策を現場判断で導入できないのがつらいところ。ですがゲストハウスの場合、大規模ホテルに比べてハンドリングしやすいためノーショーの対策がしやすいです。
ノーショーの解決策
- 予約をすべて事前決済にする
- オーソライゼーションを利用する
- ハウス・ユース
予約をすべて事前決済にする
予約をすべて事前決済にしてしまえば来る、来ないにかかわらずゲストから金額をいただくことができます。
またスキップ・アウトの心配もありませんしチェックイン、チェックアウトもスムーズに行うことができます。
スキップ・アウト
支払いをせずにホテルを立ち去ること
事前決済はノーショーの問題を解決するだけでなく、チェックイン、チェックアウトの手続きをより簡略化するメリットがある。
これだけでラインナップは減るし、待たされたとクレームをもらうことを少なくなる。
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) 2018年11月10日
オーソライゼーションを利用する
ホテルではオーソライゼーションといってクレジットカードの利用枠を支払い保証のために押さえる場合があります。
オーソライゼーション
支払い保証や有効性を確認するためにクレジットカードの利用枠を仮押さえすること
オーソライゼーションを予約の時点で取っておけば未払いの心配は少なくなります。

ハウス・ユース
ハウス・ユースというのはホテル企業自らが客室を使用することです。
ハウス・ユース
ホテル企業自らが客室を使用すること
ノーショーの損失はそのままですが、夜勤や泊まりシフトで疲れ切っているスタッフがゆっくり休むことができますし、客室の勉強にもなります。
フロントでチェックインしているときに部屋の内装ってどんなんだっけ?、とお客様へ説明する際に部屋を見ているのと見ていないのでは大きな差です。また会社とスタッフとの信頼関係にもつながります。
スタッフに部屋を与えている会社は「ちゃんと私たちのことを考えてくれている。」と思われるようになり、従業員満足度も上がります。
ゴーショー:Go-showとは
読み:ゴーショー
《名》予約がないにもかかわらず、連絡なしに来館すること

ノーショーとは別にゴーショー(go show)というものがあります。
予約がないにもかかわらずホテルに来館することですね。
ゲスト側でキャンセルしたけどホテル来ちゃうとか。
そんなに多くはないですが、ホテルが満室の場合は困るんですよねー。
部屋ないから。
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) November 10, 2018
ホテルによってはゴーショーと後述するウォークインが一緒の意味で使われている場合があります。
ホテル業界では、ゴーショーというのはゲスト側に「予約をする」という行動があった場合。ウォークインは「予約をする」という行動がなかった場合に使われます。よくあるのが「ノーショーの予約をキャンセルした後にゲストが来た」とか、「ゲストが間違って予約をキャンセルしたことに気づかず来た」ですね。
ゴーショーは取り扱いが難しいです。部屋に空きがあればまだしも空きがない場合、ゲスト側が間違ってキャンセルしてしまったならまだしもホテル側に過失がある場合、無下に断ることができないからです。
ウォークイン:Walk-inとは
読み:ウォークイン
《名》予約をせずに直接ホテルに行き宿泊すること

ゴーショーと違い、宿泊者には「予約をする」という行動がない場合、ウォークインと言います。
このウォークイン、他の記事でも触れましたがあまり良いものではありません。満室でなくても断られる可能性すらあります。

ちなみにウォークイン(walk in)という言葉もあります。
予約をしないでホテルに行くことです。
こちらも満室の場合は断られます。
部屋ないから。https://t.co/5iWp7yS0vg
— ばとらー@ホテルプロガー (@butler_1234) November 10, 2018
ウォークインがダメな理由
- 信用がなく空きがあるにも関わらず断られる可能性がある
- チェックイン、チェックアウトに時間がかかる
- 値段が高くなる
ノーショー、ゴーショー、ウォークイン まとめ
ノーショー、ゴーショー、ウォークイン
- ノーショー:予約があるにもかかわらず、連絡なしで来館しないこと
- ゴーショー:予約がないにもかかわらず、連絡なしに来館すること
- ウォークイン:予約をせずに直接ホテルに行き宿泊すること
似てるようで違います、それぞれホテル側は対策を取っていきたいところ。特にノーショーは外国からの観光客が増えるにあたり増大していくと思われます。
大型のホテルはなかなか厳しいかもしれませんが、ホテル業界全体でノーショーを減らしていきたいものです。