本ぺージではホテルの夜勤について解説します。
「夜勤」ってよく聞くけどいまいち仕組みがわからない、通常の勤務と比べて何が違うの??、そういった疑問に答えます。
ホテルの夜勤はつらいと思われがちですが、人によってはメリットになりえるかもしれません。
Contents
夜勤シフトとは
夜勤とは、深夜に働くシフト編成のことです。ホテルや部署によって異なりますが、基本的には22:00くらいから明け方の7:00くらいまでですね。
夜勤
深夜に働くシフト編成のこと
ホテルは24時間営業しているところが多く、フライトや観光の都合上深夜にチェックインするゲストもいます。よって深夜でもスタッフが必要なのです。
そもそもホテルはシフト制
ホテルはゲストの応対を専門とする部署においてシフト制の勤務形態をとっています。
ゲスト応対を仕事とする宿泊部、仕込みや開店準備をする料飲、宴会部、24時間ホテルを点検、修理する施設管理部や夜勤シフト、泊まりシフトがあります。

夜勤シフトの種類
深夜の勤務には大きく分けて3つのタイプがあります。部署や役職によって夜勤の形態はさまざま。
- 通常夜勤
- ダブルシフト
- 泊まり勤務
通常夜勤の場合
通常の夜勤は21:00や22:00から朝の6:00や7:00まで働きます。
主に役職のないフロントやベルスタッフ、料飲スタッフに多いです。一日の売り上げの締め作業や翌日の準備が主な業務内容ですね。
ゲストの応対業務は深夜ということもあり少ないですが、万が一ゲストから何かしら要望があった場合、夜勤は人数が少ないので自分で対処しなければなりません。
コラム 夜勤明けの休みは半休!?
ちなみに夜勤明けのお休みは通常のお休みより自由時間が少ないです。
通常の夜勤は1シフトで数えられています。24時以降日付は変わっているのですがシフト上はあくまで変わる前の日付が適用されるため、明け方仕事が終わってからお休みに入ります。
実際の日付上はお休みに入った時点で既に7時間ほど経っているので少し損した気分になります。
ダブルシフト
ダブルシフトとは日付が変わるまでを1シフト、日付が変わってから1シフト続けて業務を行うシフトです。
ダブルシフト
日付が変わるまでを1シフト、日付が変わってから1シフト続けて業務を行うシフト
ホテルによって異なりますが、人数の少ないホテルで行われることが多いです。
ダブルシフトがあるホテルでは24時間を3人で回すところ、2人で回すことが可能になるからです。
ダブルシフトは拘束時間が長く、途中で眠くなることもしばしばです。ですが2日分けて出勤するのではなく、一気に働くことができます。その分まとまって休めるので好きな人は好きですね。
泊まり勤務
泊まり勤務は一度中抜けをして朝早くから仕事を再開するシフト形態です。
泊まり勤務
一度仮眠を取り朝早くから再び働き始めるシフト形態
中抜けしている時間は自由ですがほとんどの場合は仮眠をとる人が多いです。
大規模なホテルの場合、仮眠室が準備されていることが多いですがないホテルもあるそうです。ない場合は机に突っ伏して寝たり、ソファで寝たりさまざまだそうですよ。
夜勤のメリット
夜勤は好まれない勤務形態の一つです。ですがメリットもいくつかあります。
夜勤のメリット
- 深夜手当がつく
- ゲストの往来が少なく平和
- 夜勤明けから遊べる
深夜手当がつく
夜勤をこなすとその総合時間を参照して深夜手当がつきます。労働基準法に従って、通常の賃金の25%を上乗せして支払わなければなりません。
労働基準法 第37条 第4項
使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
ゲストの往来がない
深夜は当然ですが、ゲストは基本寝ているため往来がありません。その分普段できない仕事をこなすことができます。
ですが万が一何かあれば深夜にいるスタッフのみで問題を解決しなければならないので責任重大です。
夜勤明けから遊べる
夜勤明けは他の店舗がお店を開ける時間になります。よって朝からさまざまなところへ出かけたりするホテルマンが多いです。
中には夜勤明けからディズニーランドに行ったり、USJに行くような強者もいます。同じ時間に仕事が終わるホテルマンがいれば誘っていくのも良いでしょう。
ホテルマンに夜勤はつきものです
ホテルマンになると、一度は夜勤を経験します。夜勤は一見嫌なものですが、メリットも多くなれればむしろ夜勤が良い、というホテルマンも少なくないです。
夜勤を制するのがホテルマンとしての第一歩なのかもしれませんね。