ホテルでの忘れ物、みなさんも経験ありませんか?
チェックアウトの時間ギリギリにパッキングして、ついうっかり的な。
中には、携帯電話やこれから乗る新幹線のチケット、結婚指輪を忘れてしまったとなれば、急を要する事態です。
今回はそんなときの対処法をお伝えします。
みなさんの「大事なモノ」徹底してお預かりしてますのでご安心ください。
忘れ物管理、内部事情
まず、簡単に内部事情を説明しますね。
ホテルで忘れ物をした場合、客室、レストラン、その他館内問わずすべての忘れ物は「ハウスキーピング」(客室管理部のこと)へ届けられます。
ハウスキーピングでは日にちごとに分け保管し、持ち主から連絡が来るのを待つわけです。
(現金など「貴重品」であれば「金庫」で保管します)
期間はホテルによって異なりますが、3か月~半年といったところでしょうか。
「期間」に関しては「遺失物法」によって決められていますので、その期間内のうちは保管が義務付けられています。
遺失物は、遺失物法 (平成十八年法律第七十三号)の定めるところに従い公告をした後三箇月以内にその所有者が判明しないときは、これを拾得した者がその所有権を取得する。
一昔前までは6ヵ月の保管が義務でしたが、現在は3ヵ月に変わりました。
詳しくは遺失物法・施行令・規則をご覧ください。
また「忘れ物があったんなら連絡してくれればいいじゃない?」といった声をよく聞きますが、ホテルから連絡することはほとんどありません。
例えば予約した人(予約情報に乗っている人、お金を払う人)と実際の宿泊者が違かったり、お忍びの宿泊で家族に宿泊しているのを知られたくなかったり、そもそも捨てていった可能性だってあります。
なのでホテルからは連絡しないことが多いです。(例外もありますが…)自分から連絡するのをオススメします。
具体的な対処法

まず電話
実際にホテルのスタッフに聞いたり、メールでの対応も可能ですが、電話をオススメします。
ホテルスタッフに聞くとすぐ行動してくれますが、5分~10分待つことになります。
フロントに並ぶのもオススメしません。特にチェックアウトして気づいたのであれば、また同じフロントカウンターに並ぶ必要があり余計に時間がかかります。
メールでの問い合わせは時間帯によってすぐ連絡が来ない可能性があります。
電話だとすぐ対応してくれますし、取りに行くことになったとしても予め準備しているので、すぐに持ってきてくれます。
モノがない場合
電話やメールで確認しもし「モノ」がなかった場合、すぐ清掃スタッフを疑わず、「モノ」をどこに置いていたか、どこでないことに気が付いたか詳細を伝えましょう。
清掃スタッフが報告しようとするタイミングでの問い合わせでインスペクターと行き違いになっていたり、館内で誰かが見つけ、報告する途中という場合も考えられます。
インスペクター
清掃が終わった後に部屋の最終チェックをするスタッフのこと
また「間違えてゴミと捨ててしまったかもしれない」場合も伝えてください。
ハウスキーピングが徹底的にゴミを捜索します、新幹線のチケットや航空券をそうやって何度も見つけてきました。
なんで?
ちゃんと探してんのよね?怒
あった場合はどうすれば
モノがあった場合、「取りに行く」か「郵送」になります。
「郵送」の場合、送ることが出来ないものもありますので、詳しく解説していきますね。
取りに行く
基本的にフロントカウンターか、ベルデスク(荷物の受け渡しカウンターだと思っていただければ)での受け取りになります。
電話で予め、受け取りの日時、誰が行くのか、など詳細を伝えていきましょう、そちらのほうがスムーズです。
また必ず、身分証明ができるもの(運転免許証や保険証)を持っていきましょう。
郵送
「郵送」の場合、ほとんどのホテルでは「着払い」になります。ホテル側に責任があれば「元払い」になることもありますが、自分のうっかりで忘れた場合、「着払い」になるのはしょうがないですよね。
料金についてはこちらヤマト運輸の宅急便運賃一覧表、参考までに。
問題は送り先が「海外」の場合です。
詳しくは別記事で解説していますが、モノによって(発火の危険性があるものなど)は送ることが出来ない場合がありますので、ホテルにお願いして次回の日本滞在まで取っておいてもらうようにしましょう。
ウィル・コール・フォー:WILL CALL FOR
次回の滞在までホテルで荷物を預かってもらい、再度宿泊した際に受け取ること
詳しくは国際郵便として送れないものにて解説しています。
またこちらで海外に送る場合の解説をしています、良ければどうぞ。

まとめ
忘れ物の記事を書きましたが、意外と多いのは「よく探したらありました」パターンです。
まず、自分の持ち物を徹底的に探し、その上でホテルに問い合わせましょう。全力で見つけてくれます。
一番良いのは「忘れないこと」です。