かれこれもう5年ほどホテルマンとして働いてきましたが、さまざまなことを経験しましたね。
最初のころはミスが多くとても大変でした。今となってはミスをすることも減りましたが、当時は本当に大変で毎日怒られるばかり。
休みの日でも僕のミスで迷惑をかけていないかヒヤヒヤしましたし、ミスしないように毎日勉強したものです。
そこで本ページでは僕が経験したホテルマンとしてありえない失敗談、悲劇をご紹介します。
ホテルマンとしてありえない失敗、悲劇 3選
ホテルはデジタルな部分が少なく、アナログな運営をしているホテルがほとんど、例えば手書きのメモで夜間スタッフに引継ぎをしたりとオフィス内は紙で溢れかえっています。
もちろんホテル内にはパソコンがありホテルを運営するためのシステムが入っているのですが、使いこなせていない部分が多かったりします。
つまり、機械化されていないためどうしても人的ミスが出てきてしまう、おそらくどのホテルでも日々何かしら人的ミスを抱えながら運営しているはずです。
ダブルチェックイン事件
ダブルチェックインとは一つの部屋に2組のゲストをチェックインさせ入れてしまうこと。
ダブルチェックイン
2組のゲスト、2つの予約を一つの部屋にチェックインさせてしまうこと
ゲストからすると、くつろいでいるところに赤の他人が乗り込んでくるわけですからたまったものではありません。
理由はさまざまありますが、多いものはフロントスタッフによるお部屋の見間違いや鍵の作りまちがい。
今のホテルはシリンダーキーではなく、カードキーのホテルがほとんど。カードキーはその場で鍵のデータをフロントスタッフが読み込ませて作っています。
シリンダーキー
一般的な家と同じく、鍵穴に金属製の鍵を入れ回すことで開錠できる鍵のこと
カードキーの場合、フロントスタッフがご予約されているお部屋、割り振られている部屋の番号を間違うことがあります。
またチェックイン手続き中のどこかで部屋番号があいまいになり、ろくに確認もせずにゲストお部屋に通してしまうとバッティングしてしまいます。
よってフロントスタッフは再三のチェックが最も重要なのです。
オーバーブッキング
時にはオーバーブッキングが起こります。オーバーブッキングとは予約数が客室数を上回ってしまうことです。
オーバーブッキング
ホテルが客室数よりも予約数を上回って予約を受け付けてしまった過剰予約のこと



ちなみに僕自身が経験した最大のオーバー数は130です。団体様の予約を作り忘れたそうで、いきなり予定にないバスが3台ほどやってきたことがあります。
その時はホテルスタッフが近隣のホテルに電話しまくり、お部屋を確保してどうにかなりましたがもう二度と体験したくはないですね。
あるゲストから痛烈な一言
これは実際に僕が起こしてしまった失敗、ある日とあるゲストへ荷物をお部屋にもっていったときのことです。
それ以来、休日以外は餃子を食べていません。
同じ悲劇、失敗を繰り返さないために
人的ミスは必ず起こります。それはホテルだけでなく、どこの企業も一緒。大事なのはミスをしてそのままにするのではなく、そこから少しでも改善策を考え次につなげることです。
そのままにしてしまうといつまでたっても同じミスをしてしまうことになり、成長が望めません。
また同時に「どんなことが起こっても対処できるんだな」と思いましたね。
もちろんこんなことに度と御免です。自分のミスも他人のミスもすべて吸収し、自分の力にして少しでも失敗を減らしましょう。