携帯の充電器送ってよ
で、何で送れば良いんですか?
海外に荷物を送る際、もっともよくつかわれるのがこのEMS、日本郵便が行っている国際スピード郵便サービスです。

このEMS、日本のサービスなだけあって他の配達サービスより圧倒的に使いやすく便利。
それでいて料金も他のサービスより安い!!、届くまで日数がかかってしまうのが欠点ですが…
- 圧倒的に使いやすい
- 料金が他のサービスより安い
- 届くまでに時間がかかる
僕自身ホテルマンですので海外ゲストの忘れ物はほとんどこのEMSで送ってます。
送り先が海外になるとそれだけでめんどくさいような気がしますがそんなことは全然ありません。
むしろこんなに楽だったの!?とびっくりするはずです。
本ページではこのEMSに関して詳しく解説していくことにします。
Contents
EMSとは
EMSとはExpress Mail Serviceの略、国際スピード郵便です。
EMS:Express Mail Service
日本郵便が行っている国際郵便サービス
日本郵便が125か国・地域あてにサービスを提供しているもので、かくいう僕も一番お世話になっている物流サービス。
上のほうでもかるーく説明しましたが、EMSは他の同じようなサービス(FedEX、DHL)と比べると使いやすく、値段も安いです。
そのかわりお届けに若干時間がかかります。
- 圧倒的に使いやすい
- 料金が他のサービスより安い
- 届くまでに時間がかかる
EMSでの送り方
梱包して、ラベルを貼って、集荷or窓口へ。たったこれだけ。
慣れるまではこの記事を見ながら一緒にやってみましょう。
荷物を送る前に知っておきたいこと
荷物を送るにあたっていくつか知っておいてほしいことがあります。
具体的には以下の3点
- モノによって送れないものもある
- インボイスとは
- 着払いは出来ない、元払いのみ
日本だと送れるものでも海外になると送れなかったり、インボイスという書類が一つ必要になります。
以下で詳しく解説します。
モノによって送れないものもある
EMSではモノによっては送ることができないものがあります。

大分類 | 中類 | 郵送出来ないもの |
爆発物、危険物 | 火薬類 | 花火、クラッカー、弾薬 |
引火性液体 | ライター用燃料、ペイント類 | |
高圧ガス | 消火器、アクアラング、除塵スプレー、携帯用濃縮酸素、ヘリウムガス、キャンプ用ガスコンロ、カセットコンロ用ガス、ライター用補充ガス | |
可燃性物質 | マッチ、ライター | |
酸化性物質 | 漂白剤、過酸化剤、個人用小形酸素発生器 | |
毒物類 | クロロフォルム、加熱蒸散殺虫剤 | |
腐食性物質 | 水銀、バッテリー | |
放射性物質 | プルトニウム、ラジウム、ウラン、セシウム | |
麻薬類 | 麻薬および向精神剤 | |
生きた動物 | 生きた動物 | |
わいせつな物品 | わいせつまたは不道徳な物品 | |
貴重品 | 硬貨、紙幣、金、銀、その他宝石類 |
また国によって送れるもの、送れないものもあります。代表的なものがリチウム電池です。
国によって規定が違うのでその国にあった方法で送れば問題ないです。
リチウム電池については国際郵便、リチウム電池についてを参照してください。
インボイスとは
インボイスとはモノを送るときに税関への申告、検査などで必要となる書類のこと。
インボイス:Invoice
モノを送るときに税関への申告、検査などで必要となる書類のこと
いわば「モノ」の「パスポート」です。
これがないと税関で引っ掛かり、空港から出られなくなったり、最悪の場合日本に強制返送されちゃったり…
書き方は下記で詳しく解説してます。
着払いは出来ない、元払いのみ
EMSは「着払い」が出来ません。
FedExやDHLだとアカウントの有無によってですが、着払いが可能となっていますので、どうしてもお金を払いたくない人はFedExやDHLを使いましょう。
荷物を梱包しよう
まずは荷物をまとめましょう。
送ることができないものに注意しながらまとめます。
段ボールや「プチプチ」を使ってスキ間ができないように気を付けましょう。
もちろん必ずしも段ボールに固執する必要なないです。
EMS専用の箱なんてものはないので、紙袋に入れて口の部分をガムテープで止めたものでも大丈夫です。
送料ってどれくらい??
気にしなくてはならないのが大きさよりも重量です。
EMSではお届け先の国と重量で値段が決まります。
詳しくは日本郵便の料金表に記載されています。
地帯 | 第1地帯 | 第2地帯 | 第3地帯 | |
重量(g) | アジア | オセアニア・北米・中米・中近東 | ヨーロッパ | 南米・アフリカ |
~500 | 1,400円 | 2,000円 | 2,200円 | 2,400円 |
~600 | 1,540円 | 2,180円 | 2,400円 | 2,740円 |
~700 | 1,680円 | 2,360円 | 2,600円 | 3,080円 |
~800 | 1,820円 | 2,540円 | 2,800円 | 3,420円 |
~900 | 1,960円 | 2,720円 | 3,000円 | 3,760円 |
~1,000 | 2,100円 | 2,900円 | 3,200円 | 4,100円 |
~1,250 | 2,400円 | 3,300円 | 3,650円 | 4,900円 |
1,250以上は公式サイトにて |
今回の充電器で言えば、一番小さい500gで間に合います。またドバイはアラブ首長国連邦、第2地帯の中近東に属しますので2,000円となります。
EMSの伝票、ラベルの書き方
ひよこさん、住所教えて下さい
ホテルに送ってほしいんだけど、
おそらく一番の問題はラベルの書き方ですよね。
ポイントは➀住所の書き方、➁モノの値段は正確に、③モノの名前は英語で書く、です。
- 住所の書き方
- モノの値段は正確に
- モノの名前は英語で書く
まず住所、日本であれば「東京都○○区○○1-1-1」って書きますよね?
海外は逆です。「1-1-1, ○○-ku, Tokyo」と書きます、ローマ字で大丈夫です。
また電話番号も国際番号から書きましょう。日本は+81なので+81と最初に書きましょう。
その後、みなさんの電話は市外局番が入ると思いますが、その時必ず0を飛ばして書いてください。
例えば、03-1234-5678という電話番号、海外からかけるとすると、+81-3-1234-5678こうなります。このようにして書いてください。
お届け先も基本的には同じ。
※アラブ首長国連邦は郵便番号(Postal code)がない国のため空欄です。
次にモノの値段、これちゃんと書かないと最悪税関で引っ掛かり中身開けられてしまうかもしれません。
税関でX線を通す際に明らかに値段と違うもの出てきた、そんなときくらいですが…
国によっては厳しいところもあります。(ブラジルは税関が厳しいのですぐに開けられます)
またモノの値段が20,000円を超えるときは右側にある「損害要償額」の欄にその金額を書きましょう。
追加でお金を払うことになりますがもしも事故があった際に補償してくれます。
EMS 損害賠償制度
- 万が一、EMSが壊れて到着した、内容品が不足しているなどの場合、最高200万円を限度とする実損額を賠償いたします
- 内容品の価格が2万円を超える場合は、EMSをお出しの際に内容品の価格に応じた損害要償額をお申し出ください。その場合、追加料金が必要となります
- 損害要償額が2万円までは無料、その後は2万円ごとに50円の追加料金をお支払いいただくことで、上限額を引き上げることができます。なお、損害要償額の最高額は200万円です
最後に物の名前は英語で書きましょう、ローマ字はダメです。
※相手先の税関、ないし配達業者がわかればいいので、中国に送るから中国語で書く、これはアリです。
EMSのインボイス 書き方
次はインボイスです。
実はインボイスには決まった形がないんです。
ですが日本郵便ではしっかりとしたテンプレートをダウンロードできますのでそちらを元に作るのが良さそうですね。
僕もテンプレートを見習って書いてみました。
参考:日本郵便-インボイス
- 差出人と住所、電話番号を記入
- 受取人と住所、電話番号を記入
- 作成年月日、作成地を記入
- 小包ラベルまたはEMSラベルの番号を記入
- 発送手段を記入(国際小包の場合「Parcel Post」、EMSの場合「EMS」、その他の場合 「International Mail」と記入)
- 当する箇所にチェックを入れる
- 内容品について品名、重量、数量、単価、品名ごとの総額、合計額を記入
- 「生活用品」などのあいまいな記入は避ける
- 通貨を明記(JPY US$等)
- 内容品の外装の総個数、総重量、原産国名を記入
- 差出人様の署名を記入
集荷、窓口に出す
ラベルとインボイスが書けたら後は郵便局に行って郵便物を出しましょう。
ただ昨今では家や会社まで取りに来てくれるサービスがあります。
そう、日本郵便の集荷サービスです。
インターネット上であらかじめ集荷先の住所などを入れておけば指定した日時に集荷に来てくれるのでぜひ使うことをオススメします。
荷物が届くまで
後は荷物が届くまで待つだけ…
と思っているあなた、それではダメです。
と言いますのも送っている間、何が起こるかわかりません。
具体的にこんな危険性があります。
- モノがなくなる
- 税関で引っ掛かる
- 保管所に送られる
こんなことになります。
僕も実際、配達中に物がなくなって配達会社から連絡が来たり、税関で引っ掛かって中身開けられたり、
税関から保管所に送られて受け取り主の住所へ届かず保管所まで受け取りに行っていただかなければならなかったりしたことが…
そこでオススメなのがEMSの追跡サービス、荷物がどこにあってどういう状況なのか知ることができるサービスです。
上の四角部分にEMSのお問い合わせ番号を入れ、EMSの追跡を押すと現状が表示されます。
これを元に受け取り主とやり取りをしましょう。
また受け取り主にはあらかじめお問い合わせ番号を教えておくと、受け取り側も自ら追跡することが可能なので教えておくと何かあったときに便利です。
以下英語でのやり取りを抜粋したものなので参考にしてみて下さい。
Dear Mr./Ms. 相手の名前,
Today, I send your 送った物 by EMS.
The shipping cost is 値段 JPY.
The tracking number is お問い合わせ番号
The following site when you know Delivery status.
海外の追跡サービスリンク
Thank you,
自分の名前
赤字部分は状況によって異なるので変更してください。
また相手が海外の方であれば追跡サービスは海外のものに変えてあげましょう。
例えばアメリカに送るのであれば
https://tools.usps.com/go/TrackConfirmAction_input
中国に送るのであれば
http://www.ems.com.cn/english.html
その他海外の追跡サービスは以下のリンクを参照してください。
後は届いた報告を受け取り主から待つだけですね。
ありがとう♡

