やっぱりホテルマンにも勉強は必要だもの
ホテルマンになると一般企業とは違い、ホテル知識豊富な専門学校卒のホテルマンと一緒に働くことになります。
たとえホテル専門学校卒であろうと、ホテル業界には専門用語が多いです。
ホテル専門学校を卒業したとしても意味がわからず壁に当たってしまうこともしばしばあります。
ある程度ホテルに慣れたとしても、オペレーションを良くしていくにはどうすれば良いか、収益を増やすには何が必要になるのか悩むことが多くなります。
オペレーション
ホテルを円滑に運営するための手順、作業、実務のこと
僕自身、大学を卒業してホテルマンになりましたが、周りの専門卒の同期と比べて知識がなく最初はかなり苦労しました。
今現在も、ホテルをよくするにはどうすればよいか日々頭を悩ませています。
ホテルマン向けの本は、他のホテルで働かずともそのホテルのオペレーションが書いています。
用語には解説がついており学ぶことができます、かくいう僕も本に助けられ、毎日通勤時読み込んでいます。
Contents
ホテルマンにおすすめの本 6選 シーン別
ホテルを知りたいホテルマンへ
そもそもホテルマンになったは良いものの、ホテルってどう運営してるの⁇、どんな部署があってどんな仕事をしてるの⁇、というホテル自体を知らない場合。
基礎からわかるホテルマンの仕事はいわゆる「教科書」のような感じでホテルに関する知識が凝縮されています。
ホテルの成り立ち、日系ホテルと外資系ホテルの違いからフロントの仕事、料飲、宴会の仕事、人事、総務、経理、営業の仕事など事細かく学ぶことができます。
またレジストレーションカードのテンプレなども図で書かれているので、自分の勤めるホテルと比べてより良いものに直すことも可能です。
レジストレーションカード
ホテルに宿泊する際の宿泊登録カードのこと
専門用語は各章の最後に解説がついているのでわかりやすい。
A4サイズなので少し大きいのが欠点ですが、持っておいて損はないです。
ホテルに行かないホテルマンへ
伝説のホテルマンが教える 大人のためのホテルの使い方は普段ゲストとしてホテルを利用しないホテルマンにおすすめ。
ゲスト
ホテルへ来て下さるお客様のこと
ホテルマンに大事なことの一つはゲストの立場になって考えられること。
いつでもゲスト側の視点を持って行動しなければなりません。
そのためには日々ホテルを利用し、ホテルについての知見を深める必要があります。
ホテルマンになれば毎日忙しく、業務時間も不安定、友達や家族と時間が合わない中ホテルに行くのもなんとなく違う、、そんなホテルマンがゲストの気持ちを忘れないための本です。
伝説のホテルマンが教える 大人のためのホテルの使い方は元ホテルマンの窪山哲雄さんが書いた本。
ホテルマンから見た少しでも上手にホテルを使うための方法が載っています。
チェックインのコツ、ホテル選び、客室、レストラン、バーでの楽しみ方、ホテルマンであれば思わず共感してしまう内容であると同時に勉強になることも多く、思わずゲストへ教えてあげたくなります。
英語が苦手なホテルマンへ
ホテルマン全員が留学している、英語ができる、そんなわけはありません。中には英語が苦手なホテルマンもいます。
ですがホテル、特に外資系のホテルや観光地に隣接しているホテルでは海外からのゲストが多く、ロビーでは英語が飛び交っている場合が多い。
そんな完全アウェーな場所にいきなり放り込まれると思うとゾッとします。
ロンドン仕込みホテルマンの英会話はそんな英語が苦手なホテルマンにとってまさにバイブルです。
そもそもフロントやベルスタッフが使う英語は決まりきった言葉しか使いません、よって覚えちゃうのが一番手っ取り早い。
ロンドン仕込みホテルマンの英会話にはシーン別に様々な英語が会話形式で載っているので、覚えてしまえば英語が話せないホテルマンでも簡単にサービスを行えます。
意外と陥りやすいのが、フランクな英語を使ってしまうこと、相手はゲストですから砕けたものではなくフォーマルでビジネスライクな英語を使わなければなりません。
留学だけでは賄うことができなかったビジネス英語もしっかり学ぶことができます。
ホテルが好きすぎるホテルマンへ
ホテルマンの中にはホテルという箱が好きすぎて、少しでもその箱の中で時間を過ごしたいと思っている方も少なくないです。
僕も将来ホテルを創りたいと豪語しているだけあって、辛い時もありますが総じてホテルが大好きです。
そんなホテル大好きホテルマンにおすすめする本が小さなホテル&ゲストハウスのデザイン。
小さなホテル&ゲストハウスのデザインはいわゆる小規模ホテル、ゲストハウスのカタログ本、日本全国いたるところのホテル、ゲストハウスを垣間見ることができます。
また小さなホテル&ゲストハウスのデザインの良いところは、それぞれのホテル、ゲストハウスで使っているアメニティやショップカード、施設案内など各施設がこだわりぬいたグッズのデザインを見ることができます。
もしホテルで働いていて、アメニティやその他グッズの刷新をしようと思っているホテルマンは参考になるので一度見ることをおすすめします。
ホテルを経営したいホテルマンへ
星野リゾートは一般のホテルと違い特殊なオペレーション、運営方式をとっています。
これはホテルマンがホテルのオペレーションを改革をする際、またこれからホテルを運営していく際、参考になります。
特に、星野リゾートで有名なマルチタスク、運営側としては現場のホテルマンに負担を強いる一方、人件費的には節約できて大変助かるものです。
マルチタスク
星のリゾートにみられる運営方式、一人のスタッフがフロントや清掃など複数の業務を兼任してこなす
もちろんリスクもあって、実際に星野リゾートで働いていた人に話を聞くと、
マルチタスクは全体の20〜30%でそれ以外は他のホテルと大差ないこと、フロントと清掃、ホールスタッフなど兼任するのは精神的にも体力的にも厳しいそうです。
メリット、デメリットの両面があるものですが、それでもやはり星野リゾートの運営方法は知っておくだけでも参考になるものばかりなので、余裕があるホテルマンは読んでおいて損はないです。
日々の勉強でスキルアップを
ホテルは専門用語や専門スキルが必要になってくる業界、知識はあって困るものではありません。
なんとなく働くのではなく、一つ一つの業務を理解し、本を読んで知識を補填して日々の仕事に活かしましょう。
きっと知識量の違いに上司や同僚のホテルマンから信頼されることでしょう。
Fin