ホテルは基本的にゲストを選ぶことはしません。これは宿泊関連の法律にも明記されています。
旅館業法 第5条 宿泊拒否の禁止
営業者は、左の各号の一に該当する場合を除いては、宿泊を拒んではならない。
- 宿泊しようとする者が伝染病の疾病にかかっていると明らかに認められるとき。
- 宿泊しようとする者がとばく、その他の違法行為又は風紀を乱す行為をする虞があると認められるとき。
- 宿泊施設に余裕がないときその他都道府県が条例で定める事由があるとき。
ですがあまりにもひどいホテルの使い方、ホテルの迷惑となる行為を繰り返し行っている場合、出禁を宣告され二度とそのホテルを利用できなくなることがあります。
またホテルを出禁になってしまうと系列のホテルブランドにも情報が出回り、同じように利用できなくなります。
ホテルはお金を払えばなんでもして良いわけではありません。しっかりマナーを守ってホテルを利用しましょう。
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ホテルを出禁になる
基本的にホテルがゲストを出禁にするということは滅多にありません。ですが出禁になったゲストは確かに存在します。
そもそも各ホテルにはゲストの情報を一つにまとめるシステムが存在しています。名前や住所、好みの食べ物、どういった部屋が好みで〇〇はNGなど、過去の記録も含めて保存、記録しています。
誕生日と言ってもいないのに、ホテルスタッフから「おめでとうございます」と言われたことはありませんか⁇
どんなに些細な情報でもシステムにアップにホテルスタッフに共有することで、ゲストに少しでも喜んでいただけるように利用しているんです。
ですがこの情報というのは「プラスのもの」ばかりではなく、「マイナスな情報」も蓄積され、記録されています。
お部屋の使い方がひどかったり、スタッフに暴言を吐いたり、チェックアウトの時間を過ぎているのに平気な顔で居座っていたり。
そんな中ホテルが受けた被害とゲストを天秤にかけ、被害の方が大きい場合に出禁を宣告することがあるんですね。
ホテルの出禁を宣告されてしまうと
ホテルで出禁を宣告されてしまうと、宣告されたホテルはおろかその系列ホテルも利用できなくなる可能性が大きいです。
出禁を宣告されると
- 出禁を宣告されたホテルは利用できない
- その系列ホテルも利用できなくなる
出禁を宣告されたホテルは利用できなくなる
出禁を宣告されたゲストは基本的に二度とホテルを利用できません、
部屋が余っていても「あいにく満室のためご利用いただけません」とか、「精一杯調整したんですが…」と断られてしまいます。
系列ホテルも利用できなくなる
ホテルにはいわゆる「ブラックリスト」的なものが存在しています。ブラックリストに登録されているゲストはUG(ユー・ジー)と呼ばれています。
UG(ユー・ジー):undesirable guest
ホテルにとって好ましくないお客様、暴力団やクレーマーをはじめとする、ホテルへ不安感を与えるお客様のこと
UGの情報は同じホテルブランドに共有され、別のホテルに行っても同じように断られてしまいます。
出禁になる行為とは⁇
それでも出禁になる行為はさまざまなあります、どの行為も警察沙汰になるようなものばかり、またどの行為もホテルの運営を著しく妨害するものばかりです。
お部屋でパーティー
基本的にホテルはパーティー利用をお断りしています。騒音など他のゲストに迷惑となる行為ですし、そもそもホテルというのはセキュリティ上予約している人数以上のゲストをお部屋に入れるのはNGです。
※よくデリ〇ルを呼ぶ輩がいらっしゃいますが、もちろんNG。そういったことが目的の場合はラブホテルを利用しましょう
また中にはよからぬパーティーの開催を目論む輩もいます、客室でよからぬ撮影をしようとする輩もいます。バレたら即アウトです。
器物破損、料金を支払わない
ホテルの備品を著しく破損させてしまう行為も出禁になる可能性があります。故意でなかったり、もともと壊れやすいものであったり、場合によっては許される場合もありますけど。
ですが中には故意で、備品の代金を支払おうとしなかったり、ホテルの運営上問題であると捉えられた場合は出禁になりえます。
またチェックアウトの際、スキップ・アウトといって故意に料金を払わずに帰ってしまう輩もいます。
スキップ・アウト
支払いをせずにホテルを立ち去ること
もちろん次回の利用はないです。
暴力や恐喝
どんなことがあってもスタッフや他のゲストに暴力をはたらいたり、恐喝をするのはNGです。
またスタッフとの会話の中で反社会団体の名前を使い利益を得ようとするのもNG。
極端な話、「ヤクザ」というワードを出してしまったら、その時点でホテルが警察を呼びます。
ホテルに迷惑となる行為は絶対しないこと!!
ホテルを利用する上でルールというのは最低限存在します。「金を払っているんだから何やってもいいだろ」「俺は客なんだからもっと労われ」というのは論外です。

ホテルは個人のわがままを叶える場ではなく、公共で全てのゲストがゆっくり羽を伸ばし休める空間です。